外壁材との相性によって塗種類が決まります
モルタルは、セメントと砂と水を混ぜて練ったものです。昔から使われている漆喰が現代版に変化したものがモルタルと思っていただくと良いと思います。
モルタル自体には防水性は全くありませんので、仕上げの塗装で防水性を保ちます。この仕上げの塗装の仕方が代表的なもので、5つあります。
・リシン
・スタッコ
・吹付けタイル
・ローラー仕上げ
・左官仕上げ
モルタル塗装はきれいな平面の仕上げではなく、細かい凹凸があるのが特徴と言えます。
表面に凹凸が多いということは、溝に汚れがたまりやすいという事ですので、モルタルの外壁はまずサイディングに比べて汚れやすいというのが特徴です。
結果として、汚れが相対的につきにくいサイディングに比べて、モルタルの外壁の方は汚れに対して、鈍感になっていく傾向があります。
モルタルはその性質上、サイディングに比べてクラック(亀裂)が入りやすい構造です。
そのクラック(亀裂)の様子をチェックすることが一番大事になります。
手にチョークを触ったあとのように塗料の粉がつく現象が起きていないかは時々確認しておく必要があります。
サイディングとは羽目板で、板の両端に凸凹をつくり、はめ込んで繋ぎ合わせて使用できる板のことです。
そこから今は、一般的には外壁に使用する仕上げ材の事を指すようになりました。
戸建住宅は通常木造建築ですのでサイディングも木の板だと勘違いしている人がいらっしゃいますが、サイディングは木ではありません。
サイディングはモルタルと同様に主成分はセメントで、セメントと繊維質を混ぜ合わせて板状に固めたものです。
一般的にサイディングと言われている外壁は、サイディングボードを貼り合わせて作った外壁という事になります。
サイディングはモルタルに比べて、亀裂が入りにくかったり、汚れがつきにくかったりするので塗装に対して、塗装時期を逃してしまいがちです。
サイディング自体には防水性はないので、表面の塗装によって防水性能を保っています。
その塗装効果が無くなってきてしまうとサイディング自体に雨水が吸収され、反り、亀裂、爆裂などが起こり、外壁の張り替え工事となってしまうのです。
サイディング外壁は一定の大きさのサイディングボードを貼り合わせて外壁をなします。
そのサイディングボードとサイディングボードの間から、雨水等が侵入しないように現場でコーキング処理を行います。
このコーキング材が劣化して亀裂が入ったり、剥がれてきてしまった場合、その隙間から雨水が侵入してサイディングボード自体、
さらにはその奥の躯体にまで影響を及ぼしてしまいます。
サイディングはとにかく、モルタルに比べて大きなクラック(亀裂)が入りにくかったり、汚れがつきにくいため、
美観の問題から塗装を考え出す方が少ない為、どうしても遅れがちになってしまいます。
日頃から外壁を触った時にチョークをさわったように塗料の粉がつかないかどうか、コーキングがひび割れをしていないか、サイディングボードが剥がれていないか
確認することが大事になります。
ALCとは強くて軽い、コンクリートなので耐火性が高いのが特徴です。その主原料はセメントです。
ALCは、その耐久性の高さから50年以上の耐久性があると言われています。しかしALCはサイディングやモルタルに比べて、
亀裂が入りにくかったりと確かに耐久性は高いのですが、サイディングやモルタルと同じでその主原料がセメントですので、ALC自体に防水性があるわけではありません。
他の外壁と同じく仕上げの塗装によってその防水性を保っているので、いくらALCの耐久性が高くても塗り替えを怠ると一気にその耐久性は失われてしまいます。
ALCはサイディングボードよりも幅が狭いため、コーキングする箇所はより多くなります。
ALCのボードとボードの隙間は、コーキング材で防水性を保ちますので、コーキングの切れや剥がれも致命傷となります。
ALCは、モルタルやサイディングに比べて亀裂が入りにくいので判断しづらいです。
ボードとボードの隙間のコーキングが切れていないか、ひび割れていないかを定期的にチェックすることがポイントになると思います。
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